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2019.11.13 Wednesday

井上尚弥vsノニト・ドネア

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    世界中が注目した試合、井上尚弥vsノニト・ドネア!「2019年のファイト・オブ・ザ・イヤー候補筆頭」との声が多く挙がる素晴らしい試合となりました。

     

    以下の記事とは別の記事になりますが、リング誌のチーフエディターは「どちらがいつ倒れてもおかしくないラウンドがずっと続いた」「9ラウンド目には、ドネアの大番狂わせ勝利の速報記事を私は書き始めそうになった」と書いていました。

     

    【井上尚弥はノニト・ドネアに3−0の判定勝利。歴史的勝利でアリ・トロフィーを手に】

    (11月7日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

    https://www.ringtv.com/582977-naoya-inoue-holds-off-nonito-donaire-for-unanimous-decision-victory-claims-ali-trophy-in-epic-battle/

     

    「我々は戦士だ。両者とも激闘を望んでいる。」ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ決勝を前にしたインタビューで、ノニト・ドネアはリング誌にこう語った。彼は一言一句違わずに実行に移した。

     

    日本人の強打者である井上尚弥は、埼玉スーパーアリーナの12ラウンドに渡る試合の末3−0の判定勝利をおさめモハメド・アリトロフィーとWBAバンタム級タイトルを獲得した。しかし彼は、キャリアの落日に差し掛かっている真に偉大なファイターであるドネアに、地獄に落とされかけた。公式採点は116−111、117−109、114−113だった。

     

    バンタム級のリング誌チャンピオンかつIBFのタイトル保持者として試合に臨んだ井上は、11ラウンドに強烈な左フックのボディでドネアの膝を折らせたが、井上が試合中ずっとこのボディを打ち続けたのと同じように<フィリピンの閃光>もボディを打ち返してきていた。

     

    「少し不思議に思うかもしれないが、2ラウンドから12ラウンドまでドネアが二重に見えていた。」と勝利した井上(19勝0敗、16KO)は試合後の記者会見で語った。

     

    1ラウンド目から試合は激しかった。ドネアは最初の急襲で自身のカウンターを披露した。井上の対戦相手が崩れ落ちるのに慣れていたプレスのメンバーは、ドネアが閃光のようなパンチを打ちこみラウンドを渡すまいとしているのに息を飲んだ。36歳のベテランであるドネアは狩人となり、2ラウンド目には鋭い左が突然井上の右目の上にカットをもたらした。

     

    キャリア史上初めて傷を負った井上は、これまではあまりみせることのなかった戦い方をこの経験豊富なベテランに対してすることを選んだ。彼は時に美しくボクシングをし、中盤のラウンドに入るころにはよりエネルギッシュになっているように思われた。ドネアもこの打ち合いでいい場面を作ったが、井上はあと一歩遠かった。

     

    6ラウンド目、井上はペースを上げパンチに力を再び込めるようになった。彼は3発の素晴らしいパンチを顔面にヒットさせたが、全く何も起こらなかった。いつもならこれで試合が終わっているのだが、勇敢なドネアは立ち続けていた。

     

    8ラウンド目は忘れられないラウンドとなった。両者が「いいファイター」ではない「偉大なファイター」としてペースをとろうと打ち合った。ドネアは攻撃を強められるだけの余力はなかったはずだが、それは一層このあとの結果を驚くべきものとしている。強打が井上の頭をのけぞらせ、右パンチによりゴングが鳴るまで井上がふらふらになった。この時、井上の右目からは血がさらに多く滴っていた。

     

    ドネアはそこで終わらなかった。9ラウンド目はさらなる右パンチで井上が大きなダメージを受けた、それまで以上のラウンドとなった。この時井上はクリンチをし戦う精神をみせざるを得なかったが、これは彼にとっては未知の領域だった。井上はこれまでのキャリアで1度しか12ラウンドを戦ったことがなく、一方ドネアは9度フルラウンドを経験している。

     

    しかしながら、井上は10ラウンド目に突然の激しい攻撃でベテランの経験をひっくり返した。吐き気をもよおすほどの右パンチがあたったが、残り時間を生き延びるドネアのスキルは目を見張るものだった。11ラウンド目のボディへの左フックもまた、試合を終わらせると思わせた。ドネアは何歩か後ずさり、膝から崩れ落ちた。プレスの英語を話すメンバーたちは、これで終わりだと叫び始めたが、今となっては予想通りにドネアは9カウントで立ち上がり鋭いパンチを振るった。井上は倒しにかかったが、手負いのドネアは本能的に左の強打で応戦し、井上に脅威を与えた。これはただ見事というほかはない!

     

    両戦士が打ち合った試合が終わると、試合前から示していたお互いへの敬意が戻ってきた。両者はドネアのコーナーで温かく抱き合った。

     

    井上は、ボクシング界の最も破壊的な兵器としてこの試合に臨んだ。元タイトル保持者であったファン・カルロス・パヤノ相手のWBSS準々決勝は、たった70秒で終わった。その次の試合は2ラウンドで終わった。5月に当時無敗のエマニュエル・ロドリゲスを2ラウンド1分19秒で仕留めたのだ。ドネアとの対戦はこれらの試合とは全く異なる内容となった。この試合は単に井上の限界が示されたにすぎないと言うなかれ。それは真実ではない。年齢を重ねて(特にライト級より軽いクラスでは)なおドネアが素晴らしい選手であったということだろう。

     

    今となっては、彼のトーナメントにおける仕事は完結した。井上は、同日のアンダーカードで弟の拓真に3−0の判定勝利をおさめたWBC王者のノルディーヌ・ウバーリをターゲットとするだろう。しばらくは指名試合の可能性もあるが、ボクシングファンが近いうちに井上のスーパーファイトをさらにみられるようになるのは間違いない。今回の12ラウンドを経験し、<モンスター>はますます進化を遂げるだろうが、これは将来の対戦相手たちにとってはいいニュースではない。

     

    ドネアはボクシング界におけるたぐいまれなる代表選手であり続けてきており、将来のボクシング殿堂入りは間違いない。魅力的で、知的で、理路整然としている。彼はロープ外でも多くのことができるため、戦い続ける必要はどこにもない。しかしながら、今回の奮闘を目にして彼に引退を勧める人間がいるだろうか?彼は今日も世界最高峰のバンタム級選手であり続けている。

     

    「今夜我々が目にしたのは、ボクシングの最高峰だ。」とWBSSの創設者は語る。「2週間前の試合(ジョシュ・テイラーvsレジス・プログレイス)を超える試合を今夜提供できたと思う。」

     

    それは、決して誇張ではない。

     

    記者会見の最中、トップランク社により井上とのプロモーション傘下での試合契約が成立したと公表された。井上の今後の2試合はアメリカで行われ、ESPNにより放送される予定だ。

     

    「トップランクと契約できてうれしい。」と井上。「しばらく休んでから、トレーニングを再開する。トップランクの興行でアメリカで戦えるよう準備をしたい。」

     

    記者会見に出席しなかったドネアだが、戦績は40勝6敗(26KO)となった。

     

    Tom Gray筆

     

    ▼以下の記事も参考にしてください

    井上尚弥vsノニト・ドネア:最終記者会見

     

    JUGEMテーマ:ボクシング

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