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2018.09.19 Wednesday

ゲンナディ・ゴロフキンvsサウル・アルバレス第2戦

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    待ち望まれたゴロフキンvsアルバレス第2戦が終わりました。アメリカでも結果に関しては大激論になっているようでして、有識者の間でも見解が分かれ、ファンからのコメントでも色々な意見が飛び交っているようです。

     

    これは私見ではどうにもなりませんので、まずはコンピューターによる両者のパンチの計測結果を。

     

    アルバレス:パンチ数202、ヒット率33%、ジャブ59、パワーパンチ143

    ゴロフキン:パンチ数234、ヒット率27%、ジャブ118、パワーパンチ116

     

    オンラインのペイ・パー・ビュー中継でケビン・ケリーと共に解説にあたっていたリング誌のフィッシャー記者の採点は以下の通り。(HBO中継の採点とは別です)

     

    ダグ・フィッシャー記者の採点

    アルバレス:1、2、3、5、6、9ラウンド

    ゴロフキン:4、7、8、10、11、12ラウンド

    計:114−114の引き分け

     

    今回翻訳したリング誌の記事の筆者の採点は以下の通り。

     

    以下の記事の記者(コッピンガー記者)の採点

    アルバレス:2、5、6、7、8、9ラウンド

    ゴロフキン:1、3、4、10、11、12ラウンド
    計:114−114の引き分け

     

    今回私が翻訳したのはいつもこのブログでご紹介しているweb上のアメリカ、リングマガジンの記事です。記事ではアルバレスの勝利を称えています。

     

    【カネロ・アルバレスはゲンナディ・ゴロフキン相手にスリリングな再戦の末ミドル級タイトルを獲得】

    (9月15日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

    https://www.ringtv.com/543733-canelo-alvarez-ekes-by-gennady-golovkin-in-thrilling-rematch-to-win-middleweight-championship/

     

    再戦に向けた辛辣なやりとりを通じ、ゲンナディ・ゴロフキンとトレーナーのアベル・サンチェスはカネロ・アルバレスを陸上競技のようだと皮肉を込めてほめ、あらゆる機会にそれを持ち出した。

     

    彼らは、昨年9月に引き分けで終わった第1戦でカネロが「逃げた」と非難した。彼らは攻撃的な<メキシカン・スタイル>、すなわちGGGの持ち味である火花の散る激しい試合に持ち込もうとする姿勢、に適合するよう求めた。彼らは望んでいた通りのものを受け取った。

     

    アルバレスはリングの中央に立ち、ゴロフキンと強打を打ち合った。そして激闘の末2−0の判定勝利で待ち望まれたリング誌のミドル級チャンピオンの座を手にした。1人のジャッジは114−114の引き分けとつけ、残り2人のジャッジは115−113でアルバレスの勝利を支持した。リング誌の採点では引き分けだった。

     

    「私は事実として自分の勝利をみせた。」と、左の目の上にひどい傷をつくりながらも自信に満ちたアルバレスは語った。「彼は後ろに下がった相手の1人だった。素晴らしい試合ができて満足している。明確な勝利だ。」

     

    「勝利するための一番いい方法は、相手を後ろに下がらせることだと我々は考えた。今日は人生で最も幸せな日のうちのひとつだ。」

     

    黒とゴールドに身を包んだ28歳のアルバレスは、Tモバイルアリーナの2万1965人の観衆の前で新たなミドル級チャンピオンとしてアナウンスされた時、大きな雄たけびをあげた。禁止薬物のクレンブテロールへの陽性反応を示した検査以来まとわりついていた悪いものを全て払拭するかのようだった。この検査結果をアルバレスはグアダラハラの汚染された牛肉のせいとしたが、これにより、5月5日に予定されていた再戦はキャンセルとなり、相手を名指しした非難(そしてより包括的な薬物検査)を含む熱を帯びたプロモーションが生み出されることとなった。

     

    ゴロフキン(38勝1敗1分、34KO)はのちに、第1戦の際カネロの上腕と腹筋に注射痕をみつけたとし、カネロの薬物使用の証拠だと主張した。カネロは断固として否定した。今となってはそれらは個人的な感情となり、カネロは自身の言葉をファイトスタイルで証明した。

     

    アルバレス(50勝1敗2分、34KO)はHBOのペイ・パー・ビューのメインイベントで絶え間ないプレッシャーをかけ続けた。疑問の余地を残した第1戦でのカウンターパンチを狙う傾向からの脱却であった。GGGと大衆の大半は、昨年の試合をゴロフキンが勝利したと考えており、ゴロフキンに不当な判定であったと思っていた。

     

    36歳のゴロフキンはこの夜も再び怒りに沸いて、HBOのマックス・ケラーマンが彼にインタビューする前にリングを去った。ジャッジの判定結果を待つことなく、両選手がついにお互いへの敬意を取り戻していたのは明らかだった。12ラウンド目が始まる際、カネロとゴロフキンはゆっくりと近づきお互いのグローブを合わせた。

     

    激しい12ラウンドが終わると、彼らは長い抱擁を交わした。ゴロフキンの顔の右側は血にまみれていた(12ラウンドに負った右目の上5cmに及ぶカットは8針縫うこととなった)。

     

    このような激しい戦いを経てお互いへの敬意が芽生えないことがあろうか?最高レベルのお金をかけて組まれた試合で、両選手が全てを出し尽くしたスリルあふれる試合で。

     

    「今夜どちらが勝ったということを言うつもりはない。なぜならジャッジによればカネロということになっているからだ。」と白と赤のトランクスをはいたGGGは語った。「ファンにとってはとてもいい試合でエキサイティングだったと思う。相手よりも自分のほうがよく戦ったと思っている。」

     

    「彼は今回は逃げ回らなかったが、それが相手の勝利を意味することにはならない。3戦目が実現すればとてもうれしい。」

     

    (ゴロフキンのトレーナーの)サンチェスはGGGが第1戦を勝ったと強く信じており、プロモーションの期間もアルバレスを非難し続けた。しかし彼も満足のようだった。「我々は素晴らしい試合をした。最初から我々が目指していたものだった。12ラウンドに入る時には僅差だと思っていた。異なる角度からみたいい判定を得た。」

     

    「判定に不満は言えないが、3度目を望むのに充分な接戦だったと思う。アルバレスは5月におこった問題をこれで打ち消したと思う。彼は素晴らしいチャンピオンだ。」

     

    ゴロフキンはキャリア初の敗戦を喫した。2つのミドル級タイトル、そしてリング誌のパウンド・フォー・パウンド1位の座も失った。しかし、彼はいかなる名誉も失ってはいない。ファンの中には判定結果を嘆き悲しむ者もおり、リングサイドのメディアは多くが114−114をつけ、どちらが勝ったか割れている。

     

    第1戦から1年たち、両選手は戦略的な攻防を繰り広げた。ゴロフキンは強くプレッシャーをかけてくる相手に対し後ろ足に重心をおき、力強くシャープなジャブをあて続けた。

     

    そして第1戦とは異なり、後半に追い上げたのはGGGのほうだった。彼は10、11ラウンドを圧倒し、そして12ラウンドもとったように思われた。

     

    ボクシング界で最も長い期間チャンピオンに君臨していたゴロフキンは、10ラウンドにオーバーハンドの右でアルバレスをぐらつかせ、フィニッシュまで持ち込もうとした。GGGはカネロをロープに追い詰めたが、154ポンド級の元チャンピオンのアルバレスは決してひるまなかった。アルバレスは驚異的なパンチ力を持つ相手のベストパンチをくぐりぬけ、ゴロフキンが疲れた様子をみせると反撃に出た。

     

    ゴロフキンはラウンド後半に再びカネロを脅かしたが、アルバレスは右のアッパー、これは試合を通じてしばしばヒットさせていたパンチだが、をボディーにヒットさせてゴロフキンの動きを止め左フックを続けた。

     

    GGGは11ラウンドをトリプルのジャブでスタートさせ、アルバレスの頭がのけぞった。ゴロフキンの年齢によらず、彼のパンチは試合の間中パワーを持ち続けていた。

     

    アルバレスはボディーに攻撃を集中させた。これは第1戦と同じ戦略だった。GGGは再びラウンドの中盤は失った。

     

    カネロの最も得意とするコンビネーションは左フックからボディー、顔面への右フックの切り返しである。彼は後ろに下がるのではなく強打で相手を打ちのめすことを選んだが、これはハンドスピードを活かした賢い戦略だった。彼の距離を詰める能力が勝利をもたらした。

     

    アルバレスは今や全てを帳消しにできるだろう。リングの中央で激しくパンチの交換をするのではなく逃げ回ったとの非難。パフォーマンスを増強させる物質の助けなしにはGGGのレベルで試合はできないだろうとの批判。

     

    アルバレスは今キャリア史上最大の勝利を手にした。ボクシングの殿堂入りにつながるであろう勝利を。あらゆる称賛に浸ることができる。しかし、ボクシング史の伝説のトリロジーとなるであろう第3戦で近いうちにもう一度ゴロフキンと戦う必要があるだろう。

     

    誰もがアルバレスに対しての批判を時でも、彼はプレッシャーに立ち向かいキャリア史上最高のパフォーマンスを提供した。そしてノックアウトすると宣言した通りの内容を戦った。これぞ<メキシカン・スタイル>ではなかろうか?

     

    Mike Coppinger筆

     

    ▼以下の記事も参考にしてください

    再戦に含まれる個人的感情:ゴロフキンvsアルバレス第2戦に向けて

    カネロに一時資格停止、ゴロフキンとの再戦の危機

     

    JUGEMテーマ:ボクシング

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