2019.12.04 Wednesday

デオンテイ・ワイルダーvsルイス・オルティス第2戦

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    ちょっと遅くなりましたが、ヘビー級注目の一戦の海外記事を翻訳しました。

     

    私は当日、生中継があることを知りつつほかのことをしていたら大幅に時間をオーバーしてあわててテレビをつけるということをしてしまいました。まだアンダーカードだったので、メインは無事みられました。ヨカッタヨカッタ。

     

    【デオンテイ・ワイルダーはルイス・オルティスを7ラウンドKOで粉砕】

    (11月23日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

    https://www.ringtv.com/584904-deontay-wilder-explodes-on-luis-ortiz-with-a-seventh-round-ko/

     

    彼は何を待っているのだろう?彼は何をやっているのだろう?このように、デオンテイ・ワイルダーにとってのラウンドは過ぎていった。

     

    後退してさえいた。ちゅうちょしてもいた。ただ単純にパンチをほとんど出さなかった。

     

    しかしワイルダーは、自分の試合では決してまばたきをするなと忠告していた。誰も耳を貸さなかったとしても。

     

    彼は正しかった。

     

    我々は、大いなる作戦が炸裂し、そして確かにルイス・オルティスの顔面をとらえた7ラウンドまで待たなくてはいけなかった。

     

    <ブロンズ・ボマー>(ワイルダーのニックネーム)は7ラウンド2分51秒に瞬殺のノックアウト勝利をおさめ、モハメド・アリと並ぶWBCヘビー級タイトルの10連続防衛に成功した。試合はラスベガス、MGMグランドアリーナからFOXスポーツによりペイ・パー・ビュー中継された。

     

    「オルティスを相手にすると、なぜ他のヘビー級選手がだれも彼と試合をしたくないのかが分かる。」とワイルダー。「彼はとても賢く、戦略的に動くしとても知的だ。自分はいくつかの場所から彼への距離をはからなくてはいけなかった。」

     

    「近づいたり離れたりしながら、ついに距離をつかんだ。振るべきパンチが分かって、それを振った。自分はリング上でとても知的に戦うが、誰もそうは思わない。ラウンドの序盤に左フックで相手をぐらつかせたと思うが、それでパンチをつかんだ。」

     

    「次戦は、タイソン・フューリーとの再戦だ。来年2月に予定されているので、楽しみだ。それからは統一戦を戦いたい。チャンピオンは1人、唯一の世界ヘビー級チャンピオンはデオンテイ・ワイルダーでありたい。ヘビー級の階級は狭すぎる。チャンピオンは1人であるべきだし、それはデオンテイ・ワイルダーだ。」

     

    「オルティスは世界最高の選手の1人だ。それは認めなくてはいけない。オルティスがリングに上がり、エネルギーを共有することを認めてくれた彼の家族に感謝したい。他のヘビー級トップ選手が彼にまた機会を与えてくれることを願っている。」

     

    ワイルダー(42勝0敗1分、41KO)は右の強打をあてるまでは特に何か見るべきものは見せなかった。

     

    しかしながら、それは作戦によるものだった。

     

    マーク・ブリーランドと共にワイルダーのコーチをしているジェイ・ディアスは、ワイルダーがオルティスに後半勝負をかける作戦を立てた。なぜなら、<キングコング>(オルティスのニックネーム)のすらりとした新たな体に関わらず、後半のラウンドには疲れてスピードが落ちると考えたからだ。

     

    「つまり、オルティスはとてもいい選手だ。彼を分析すると、試合が進むにつれて体力が落ちると思った。ラウンド中の強さが落ちて来る。一方、ワイルダーは強さが増していく。」とディアス。「第1戦を思い出してみると、3ラウンドまではブーイングが起きていた。」

     

    「我々が考えた最も不利な状況は、相手の体力が充分に残っている状態で序盤にビッグパンチを交換することだった。作戦は、オルティスにある程度体力を使わせてから相手の左に対して右をあわせるものだった。オルティスは常に右に対して左のカウンターを狙ってくる。我々はその状況を作り出したかった。」

     

    「オルティスと早いラウンドで打ち合うのはいいアイデアではない。みながブーイングをしていようがいなかろうが私は気にしなかった。」

     

    6ラウンドが終わって、オルティス(31勝2敗、26KO)は3人のジャッジ全ての採点でリードしていた(エリック・チーク:58−56、デイブ・モレッティ:59−55、スティーブ・ワイスフェールド:59−55)。ジャッジ3人で4ラウンド分をワイルダーに与えたことになる。チークは1ラウンドと6ラウンド、モレッティとワイスフェールドは両者ともに6ラウンドをワイルダーにつけている。

     

    「これがボクシングだ。」と、オルティス。彼は試合後にフラストレーションからグローブでロープを叩きつけた。「どちらかがノックアウトされて、試合は12ラウンドまでいかないだろうと私は言っていた。キャンバスに倒れた時、私の頭ははっきりしていた。レフェリーが7までカウントするのを聞いてから立ち上がろうとしたが、思っていたよりもカウントが少し早かった。」

     

    「どんな試合でも戦う。チームのみんなと今日試合をみに来てくれた人みんなに感謝したい。」

     

    大きな疑問は、ワイルダーは何を待っていたのか?だ。

     

    3ラウンド目までは、彼はほとんど何もしようとしなかった。

     

    6ラウンドから7ラウンドまでは、少し動きをみせた。

     

    そしてご覧のとおり、試合は終わった。

     

    忍耐強く時間をかけたワイルダーはオルティスの鼻に右ストレートを打ち込み、オルティスは仰向けに倒れた。

     

    レフェリーのケニー・ベイレスはオルティスが立ち上がろうとしているのを近くでのぞき込んだ。しかし、それで試合は終わった。

     

    ワイルダーはその瞬間を見事に作り上げた。軽い左ジャブでオルティスを突きながら、大砲を打ち放った。

     

    「自分はここにいる。どこにも行かない。」とワイルダー。「この点において、自分のことを大いに誇りに思う。」

     

    まばたきはしてはいけない。

     

    Joseph Santoliquito筆

     

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    2019.11.22 Friday

    井上尚弥がパウンド・フォー・パウンドランキング3位に

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      先日のノニト・ドネア戦の結果を受け、リング誌のパウンド・フォー・パウンドランキングで井上尚弥選手が4位→3位にランクアップしたようです。今のリング誌のパウンド・フォー・パウンドランキングは以下の通り。試合をどう評価し、ランクをどうするかでリング誌内での意見が分かれたそうなのですが、ランキング決定の経緯を解説した記事も以下に翻訳しました。

       

      現在のリング誌のパウンド・フォー・パウンドランキング

      1位:サウル・アルバレス

      2位:ワシル・ロマチェンコ

      3位:井上尚弥

      4位:テレンス・クロフォード

      5位:オレクサンダー・ウシク

      6位:エロール・スペンス

      7位:ゲンナディ・ゴロフキン

      8位:ファン・フランシスコ・エストラーダ

      9位:アルツール・ベテルビエフ

      10位:マニー・パッキャオ

       

      【ランキング更新:井上尚弥が(議論の末に)ランクアップ】

      (11月16日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

      https://www.ringtv.com/584457-ring-ratings-update-naoya-inoues-stature-grows-after-some-debate/

       

      11月7日のノニト・ドネアに対する井上尚弥の僅差の判定勝利には、2つの見方ができるだろう。

       

      1つは、<モンスター>は、ここ5戦で3敗を喫している36歳のベテランに対し生死の境をさまよう内容の試合をし、日本人スターはどうにかパウンド・フォー・パウンドの地位を維持したという見方。もう1つは、将来のボクシング殿堂入り選手の魂のこもった挑戦を跳ね返してワールド・ボクシング・スーパー・シリーズのバンタム級トーナメント決勝において歴史的な勝利で主要2団体のタイトルを統一し、ランキングの上昇に値するという見方。

       

      リング誌内の意見は割れた。何日も(このためにランキングの更新が遅れたわけであるが)、同点の決勝戦を戦うような議論が続いた。私は、4位の井上を3位のテレンス・クロフォードの位置に格上げすべきとした。これには、納得のいかない意見もあるかもしれない。その理由も理解できる。クロフォードは3階級制覇チャンピオンであり、140ポンド(スーパーライト級)の元絶対王者。そしてボクシング界きってのエリートボクサーの一人だ。しかしながら、ビジネスとは切り離せないボクシング界にあって、クロフォードのウェルター級への転向によりキャリアの勢いは停滞している。彼はウェルター級でタイトル保持者のジェフ・ホーン(当時リング誌のウェルター級ランキングで5位)、ホセ・べナビデス・ジュニア、アミール・カーン(両者ともリング誌のウェルター級でランク外)と戦っている。クロフォードは、来月リング誌のウェルター級ランキングで8位のエビジウス・カバリャフスカスとの対戦が予定されている。

       

      現リング誌バンタム級チャンピオンの井上(19勝0敗、16KO)もまた3階級制覇王者であり、バンタム級の主要4団体の統一に向けて進みつつある。バンタム級に階級を上げてから、井上はリング誌バンタム級ランキングの2位(ジェイミー・マクドネル)、4位(ファン・カルロス・パヤノ)、3位(エマニュエル・ロドリゲスとドネア)に勝利をおさめてきており、輝かしい4階級制覇王者のドネアもほぼ打ち砕くところだった。キャリアの勢いは、私の意見では、井上にある。

       

      以下は、他の記者の意見だ。

       

      「井上尚弥は4位にとどまるべきだ。」とアンソン・ウェインライト記者。「彼とドネアの激闘は素晴らしかった。井上はこの試合から学ぶだろう。彼は初めて逆境の中戦わなくてはいけなかった。パウンド・フォー・パウンド頂点の一群にふさわしい。上位4人の差はほとんどない。」

       

      マイケル・モンテロ記者はこの意見に同意した。

       

      日本の埼玉で試合を取材したトム・グレイ記者は3位へ格上げの意見だった。

       

      「井上が4位にとどまることに反対するわけではないが、クロフォードが実力者と戦っていないのが今キャリアのダメージになり始めている。」とグレイ。「みなが知っているように、クロフォードがトップランクとESPNの契約によりウェルター級で重ねているキャリアが彼を停滞させている。しかし、我々の問題はここではない。私は井上がクロフォードを追い越して3位に値すると思う。」

       

      アダム・アブラモウィッツ記者はさらなる躍進を意見した。

       

      「井上尚弥がパウンド・フォー・パウンド1位だと思う。」

       

      マーチン・マルカヘー記者も同意した。

       

      「井上尚弥が私のナンバーワンだ。何度も繰り返されてきた、100%コントロールが効く試合でない状態でどう彼が戦うかという疑問にはもう答えが出た。彼は傷を負いながらタフな相手と戦い、ファイト・オブ・ザ・イヤー候補といえる試合でチャンピオンシップラウンドをとった。井上の戦いをみると、私は彼がベストだと感じる。今でも薬物汚染疑惑の残るカネロには、こういう感情は持てない。パウンド・フォー・パウンドの1位から6位までは差はないだろう。先ほども言ったように、証拠ではなく感覚による判断だがパウンド・フォー・パウンドとはそういうものだと思う。」

       

      ディエゴ・モリラ記者は井上のランクの変動に特に意見は述べなかったが、カネロの1位の地位にとって代わるのには反対した。

       

      「アルバレスがくだした(コバレフ)のは、7歳年上の選手で以前はパウンド・フォー・パウンドランキング入りしていた実力者。2階級階級を上げ事前の賭け率でも5−1と有利だった。」とモリラ。「アルバレスはストップ勝ちし、顔に全く傷もないままリングをおりた。」

       

      「井上がくだしたのは、こちらも以前はパウンド・フォー・パウンドランキング入りしていた相手だが、年は10歳上。おそらく井上にとってはベストの階級で、事前の賭け率は10−1で優位。負傷し、パンチも受け、誰も想像しなかった苦戦の末の判定勝利。」

       

      「私は確かに先週、もし井上が5ラウンド以内でノニトに勝利すれば、パウンド・フォー・パウンドは間違いなく彼のものだ、と言った。我々がその状況を与えられるほどの、キャリアを確定させるほどの目覚ましい勝利を彼が達成したとは言えない。カネロは1位で妥当だ。他の選手は1.1位や1.2位、1.3位と言えるほどの差だが、キャリアの達成度、長さ、戦績による証明度、防御力の点から考えるとやはりカネロが1位にふさわしい。」

       

      さらなる議論は1週間にわたって続き、井上が1位にふさわしいという断固とした意見のある一方、3位への昇格に賛成する意見や、若きスーパースターのランクアップへの意見があった。

       

      Doug Fischer筆

       

      JUGEMテーマ:ボクシング

      2019.11.13 Wednesday

      井上尚弥vsノニト・ドネア

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        世界中が注目した試合、井上尚弥vsノニト・ドネア!「2019年のファイト・オブ・ザ・イヤー候補筆頭」との声が多く挙がる素晴らしい試合となりました。

         

        以下の記事とは別の記事になりますが、リング誌のチーフエディターは「どちらがいつ倒れてもおかしくないラウンドがずっと続いた」「9ラウンド目には、ドネアの大番狂わせ勝利の速報記事を私は書き始めそうになった」と書いていました。

         

        【井上尚弥はノニト・ドネアに3−0の判定勝利。歴史的勝利でアリ・トロフィーを手に】

        (11月7日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

        https://www.ringtv.com/582977-naoya-inoue-holds-off-nonito-donaire-for-unanimous-decision-victory-claims-ali-trophy-in-epic-battle/

         

        「我々は戦士だ。両者とも激闘を望んでいる。」ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ決勝を前にしたインタビューで、ノニト・ドネアはリング誌にこう語った。彼は一言一句違わずに実行に移した。

         

        日本人の強打者である井上尚弥は、埼玉スーパーアリーナの12ラウンドに渡る試合の末3−0の判定勝利をおさめモハメド・アリトロフィーとWBAバンタム級タイトルを獲得した。しかし彼は、キャリアの落日に差し掛かっている真に偉大なファイターであるドネアに、地獄に落とされかけた。公式採点は116−111、117−109、114−113だった。

         

        バンタム級のリング誌チャンピオンかつIBFのタイトル保持者として試合に臨んだ井上は、11ラウンドに強烈な左フックのボディでドネアの膝を折らせたが、井上が試合中ずっとこのボディを打ち続けたのと同じように<フィリピンの閃光>もボディを打ち返してきていた。

         

        「少し不思議に思うかもしれないが、2ラウンドから12ラウンドまでドネアが二重に見えていた。」と勝利した井上(19勝0敗、16KO)は試合後の記者会見で語った。

         

        1ラウンド目から試合は激しかった。ドネアは最初の急襲で自身のカウンターを披露した。井上の対戦相手が崩れ落ちるのに慣れていたプレスのメンバーは、ドネアが閃光のようなパンチを打ちこみラウンドを渡すまいとしているのに息を飲んだ。36歳のベテランであるドネアは狩人となり、2ラウンド目には鋭い左が突然井上の右目の上にカットをもたらした。

         

        キャリア史上初めて傷を負った井上は、これまではあまりみせることのなかった戦い方をこの経験豊富なベテランに対してすることを選んだ。彼は時に美しくボクシングをし、中盤のラウンドに入るころにはよりエネルギッシュになっているように思われた。ドネアもこの打ち合いでいい場面を作ったが、井上はあと一歩遠かった。

         

        6ラウンド目、井上はペースを上げパンチに力を再び込めるようになった。彼は3発の素晴らしいパンチを顔面にヒットさせたが、全く何も起こらなかった。いつもならこれで試合が終わっているのだが、勇敢なドネアは立ち続けていた。

         

        8ラウンド目は忘れられないラウンドとなった。両者が「いいファイター」ではない「偉大なファイター」としてペースをとろうと打ち合った。ドネアは攻撃を強められるだけの余力はなかったはずだが、それは一層このあとの結果を驚くべきものとしている。強打が井上の頭をのけぞらせ、右パンチによりゴングが鳴るまで井上がふらふらになった。この時、井上の右目からは血がさらに多く滴っていた。

         

        ドネアはそこで終わらなかった。9ラウンド目はさらなる右パンチで井上が大きなダメージを受けた、それまで以上のラウンドとなった。この時井上はクリンチをし戦う精神をみせざるを得なかったが、これは彼にとっては未知の領域だった。井上はこれまでのキャリアで1度しか12ラウンドを戦ったことがなく、一方ドネアは9度フルラウンドを経験している。

         

        しかしながら、井上は10ラウンド目に突然の激しい攻撃でベテランの経験をひっくり返した。吐き気をもよおすほどの右パンチがあたったが、残り時間を生き延びるドネアのスキルは目を見張るものだった。11ラウンド目のボディへの左フックもまた、試合を終わらせると思わせた。ドネアは何歩か後ずさり、膝から崩れ落ちた。プレスの英語を話すメンバーたちは、これで終わりだと叫び始めたが、今となっては予想通りにドネアは9カウントで立ち上がり鋭いパンチを振るった。井上は倒しにかかったが、手負いのドネアは本能的に左の強打で応戦し、井上に脅威を与えた。これはただ見事というほかはない!

         

        両戦士が打ち合った試合が終わると、試合前から示していたお互いへの敬意が戻ってきた。両者はドネアのコーナーで温かく抱き合った。

         

        井上は、ボクシング界の最も破壊的な兵器としてこの試合に臨んだ。元タイトル保持者であったファン・カルロス・パヤノ相手のWBSS準々決勝は、たった70秒で終わった。その次の試合は2ラウンドで終わった。5月に当時無敗のエマニュエル・ロドリゲスを2ラウンド1分19秒で仕留めたのだ。ドネアとの対戦はこれらの試合とは全く異なる内容となった。この試合は単に井上の限界が示されたにすぎないと言うなかれ。それは真実ではない。年齢を重ねて(特にライト級より軽いクラスでは)なおドネアが素晴らしい選手であったということだろう。

         

        今となっては、彼のトーナメントにおける仕事は完結した。井上は、同日のアンダーカードで弟の拓真に3−0の判定勝利をおさめたWBC王者のノルディーヌ・ウバーリをターゲットとするだろう。しばらくは指名試合の可能性もあるが、ボクシングファンが近いうちに井上のスーパーファイトをさらにみられるようになるのは間違いない。今回の12ラウンドを経験し、<モンスター>はますます進化を遂げるだろうが、これは将来の対戦相手たちにとってはいいニュースではない。

         

        ドネアはボクシング界におけるたぐいまれなる代表選手であり続けてきており、将来のボクシング殿堂入りは間違いない。魅力的で、知的で、理路整然としている。彼はロープ外でも多くのことができるため、戦い続ける必要はどこにもない。しかしながら、今回の奮闘を目にして彼に引退を勧める人間がいるだろうか?彼は今日も世界最高峰のバンタム級選手であり続けている。

         

        「今夜我々が目にしたのは、ボクシングの最高峰だ。」とWBSSの創設者は語る。「2週間前の試合(ジョシュ・テイラーvsレジス・プログレイス)を超える試合を今夜提供できたと思う。」

         

        それは、決して誇張ではない。

         

        記者会見の最中、トップランク社により井上とのプロモーション傘下での試合契約が成立したと公表された。井上の今後の2試合はアメリカで行われ、ESPNにより放送される予定だ。

         

        「トップランクと契約できてうれしい。」と井上。「しばらく休んでから、トレーニングを再開する。トップランクの興行でアメリカで戦えるよう準備をしたい。」

         

        記者会見に出席しなかったドネアだが、戦績は40勝6敗(26KO)となった。

         

        Tom Gray筆

         

        ▼以下の記事も参考にしてください

        井上尚弥vsノニト・ドネア:最終記者会見

         

        JUGEMテーマ:ボクシング

        2019.11.06 Wednesday

        井上尚弥vsノニト・ドネア:最終記者会見

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          いよいよ迫ってきました、井上尚弥vsノニト・ドネアのWBSSバンタム級トーナメントの決勝戦!先日行われた記者会見の記事を翻訳しました。

           

          【井上尚弥vsノニト・ドネア最終記者会見】

          (11月5日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

          https://www.ringtv.com/582753-naoya-inoue-nonito-donaire-final-press-conference-quotes/

           

          喜ばしく、親しみにあふれ、敬意のこもる、穏やかな。

           

          埼玉スーパーアリーナで行われるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズに向けた記者会見を形容するなら、以上のような言葉になるだろう。しかしながら、すべての喜びは開始のゴングが鳴った途端わきに追いやられることとなる。

           

          リング誌のバンタム級チャンピオンでありIBFのタイトル保持者である井上尚弥は、WBAのタイトル保持者のノニト・ドネアと世代を超えて対戦する。これは激闘必至となるだろう。両選手が高いスキルを持ち、両者ともに本物のノックアウト・アーティストだからだ。

           

          26歳の井上は、2試合で圧倒的なパフォーマンスをみせて決勝に名乗りを挙げた。昨年10月、井上は元チャンピオンでそれまでノックアウト負けを喫したことのなかったファン・カルロス・パヤノ相手に暴力的なまでの70秒のノックアウトで勝利した。今年5月には、当時無敗のエマニュエル・ロドリゲスに衝撃的な2ラウンドノックアウト勝利を果たした。

           

          「ノニト・ドネアとの試合を望んでいた。実現できてうれしい。」と井上(18勝0敗、16KO)とグランド・パレス・ホテルでの記者会見で語った。

           

          「プロになる前からノニトの試合をみていて、憧れの選手の一人だった。自分はプロボクサーとして日本を代表しており、WBSSの目的は誰が一番強いのかを決めることだ。勝って、将来的には歴史を通じて偉大な選手になりたい。」

           

          リング誌のランキングでバンタム級3位にランクされるドネアは、たまたまより簡単な道を通って決勝へ進むこととなった。昨年10月、4階級制覇王者のドネアは、ライアン・バーネットの背中の負傷により4ラウンドKO勝利でバーネットの持っていたWBAタイトルを獲得した。今年4月の準決勝では、負傷したゾラニ・テテに代わり急きょリングに上がったステファン・ヤングを6ラウンドにノックアウトした。

           

          「井上尚弥との試合は私にモチベーションを与えてくれた。」とドネア(40勝5敗、26KO)。「自分は多くのことを達成してきた。だから、モチベーションを与えてくれる相手が必要だ。今回はベストの状態で戦わないといけないから、また若さを取り戻したような気分だ。」

           

          「尚弥はパウンド・フォー・パウンドのトップファイターだ。それぞれの階級でベストの選手とは戦ってきたが、尚弥のようなパウンド・フォー・パウンドの選手とは戦ったことがない。とてもエキサイティングだ。」

           

          「このトーナメントに参加できたのは素晴らしいことだった。若い選手たちが実力を証明し、古い世代を倒しにかかってきた。しかし今のところは、私自身は乗り越えなければいけない壁であり、そう簡単には超えられない壁であることを証明することができた。」

           

          試合が早く終わろうと長引こうと、素晴らしい試合になる予感に満ちている。井上はいつも興奮をもたらしてくれるし、ドネアは年齢を重ねてなお自分の戦いを遂行でき、バンタム級では負けていない。<モンスター>が試合前の予想では大いに有利とされているが、<フィリピンの閃光>もただ倒されるためだけに日本まで出向いたわけではない。

           

          「2週間前、ファイト・オブ・ザ・イヤー候補となるであろう試合(ジョシュ・テイラーvsレジス・プログレイスのスーパーライト級WBSS決勝戦)がロンドン・O2アリーナで戦われるのを我々は目撃した。そして今週は、世界最高のバンタム級の試合を目撃することとなる。」とワールド・ボクシング・スーパー・シリーズの創設者は語る。

           

          「ノニト・ドネアは彼の体格と経験をこのトーナメントでいかし、キャリアを復活させてきた。と同時に、我々は井上尚弥の隆盛とパウンド・フォー・パウンドランキングのトップへのぼっていくのも目にしてきた。」

           

          Tom Gray筆

           

          ▼以下の記事も参考にしてください

          井上尚弥vsエマニュエル・ロドリゲス

          井上尚弥vsファン・カルロス・パヤノ

           

          JUGEMテーマ:ボクシング

          2019.10.30 Wednesday

          偉大な日本人ボクサー:ファイティング原田

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            井上尚弥vsノニト・ドネア戦、近づいてきましたね!この試合はバンタム級で戦われるのですが、日本人で初めてバンタム級世界タイトルを獲得したのは…?そう、ファイティング原田さんです。今回はリング誌が掲載した各国レジェンドシリーズの記事から日本版を翻訳しました。

             

            【最も偉大な日本人ボクサー:ファイティング原田】

            (10月11日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

            https://www.ringtv.com/580362-20-20-vision-the-greatest-fighter-from-japan-fighting-harada/

             

            あらゆる国が、そのリングでの活躍が我々の記憶に深く刻まれるような傑出したボクサーを少なくとも1人2人は輩出している。それはプエルトリコのような小さな国から大国とされるアメリカやメキシコ、そしてその他多くの国を含んでいる。

             

            このシリーズは、ボクシングの伝統が深く根差した20の国に焦点をあて、それぞれの国のベストファイターをリング誌が選んだ。

             

            日本のベストファイター:ファイティング原田

            1943年4月5日、東京出身

            現役時代:1960〜70

            戦績:55勝7敗(20KO)

            主な獲得タイトル:WBA、リング誌フライ級タイトル(1962〜63)WBA、WBC、リング誌バンタム級タイトル(1965〜68)

            特筆すべき勝利:ベルナルド・カバジェロ、エデル・ジョフレ(2度)、ポーン・キング・ピッチ、ジョー・メデル、アラン・ラドキン

             

            <ファイティング>原田雅彦は、東京出身で16歳でプロボクサーとなり若くして上達した。1962年、東京でポーン・キング・ピッチを攻撃的で重さのある風車のような連打で11ラウンドにノックアウトしてフライ級の世界タイトルを獲得した時、原田はまだ19歳だった。キング・ピッチはバンコクでの再戦で多くの観衆を前に2−0の判定で勝利したが、試合を見つめた人間の多くは原田が勝ったと思う内容だった。それでも何も問題はなかった。フライ級の減量に苦しんでいた原田は、バンタム級に階級を上げて勝利を続けた。この成功が、原田が偉大なボクサーとしての地位を確定する試合へとつながる。パウンド・フォー・パウンド上位の選手として君臨していたエデル・ジョフレは、無敗のバンタム級チャンピオンとして1965年5月に原田との防衛戦のために東京へ出向いた。パンチングマシーンと化した原田は、序盤に大きなリードを奪い、偉大なブラジル出身のボクシング殿堂入り選手に2−1の判で勝利し、初のフライ級、バンタム級2階級制覇王者となった。翌年、原田は再戦でもジョフレに判定勝利をおさめた。これらは、ジョフレにとって唯一の敗戦である。原田は1968年にライオネル・ローズに僅差ではあるが3−0の判定で敗れた。そしてフェザー級に階級を上げ、原田が「三冠」と呼んで目指した三階級制覇に挑んだ。原田はタイトル挑戦のチャンスを1969年、シドニーでオーストラリア人のジョニー・ファメション相手に得た。原田は相手を3度ダウンさせ、自身も1度ダウンを喫し、僅差の判定で敗れた。ファメションとの再戦を戦ったが、この試合を最後に引退した。日本の最も偉大なチャンピオンとして。

             

            ジョフレの語る原田:「原田はパンチのスピードが速く、しばしば私を容赦なく痛めつけた。相手に打ち込むときに相手を下がらせるのが彼独自のスタイルだった。」

             

            その他の日本のトップ選手5人(あいうえお順):井岡一翔、井上尚弥、大場政夫、具志堅用高、白井義男

             

            Michael Rosenthal筆

             

            JUGEMテーマ:ボクシング

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