井上尚弥vsノニト・ドネア第2戦
第1戦の激闘を経て実現した、井上尚弥vsノニト・ドネア第2戦!以下に海外記事を翻訳しました。
【井上尚弥はノニト・ドネアに2度ダウンを与え、圧倒的な2ラウンドTKO勝利をおさめた】
(6月7日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)
「丘を越えてやって来るのは何だ?」そう、それは「モンスター」だ。
井上尚弥は、ノニト・ドネア相手に破壊的で決定的な2ラウンドストップ勝ちをおさめた。試合は6月7日、埼玉スーパーアリーナで行われ、この勝利で井上はすでに保持していたWBA、IBF、リング誌のバンタム級タイトルに加えWBCのタイトルも手に入れた。試合終了のオフィシャルタイムは2ラウンド1分24秒だった。
リング誌のパウンド・フォー・パウンドランキングで3位にランクされる井上は、1ラウンド目にドネアにダウンを与え、相手を粉砕するような何発かの左フック、そのうちの最後の一発は相手に大きなダメージを与えたが、で試合を終わらせた。レフェリーのマイケル・グリフィンはもう充分とみてほぼ即座に試合をストップした。
「みなさんありがとうございます。やりました。」と井上(23勝0敗、20KO)は試合後のインタビューで語った。「一番最初のノニトの左フックで目が覚めた。自分の価値を上げるためには、勝たないといけない。この試合はKOすると決めた。」
ラウンドの序盤は、両者から警告のようなパンチのやり取りがあった。しかしラウンド終盤には爆弾が飛び始めるようになった。このやり取りでは井上が優勢であり、いくつか素晴らしいカウンターを放ち、鋭い右でドネアを痛めつけた。これは、井上との試合では序盤に与えられたくない種類の危険なサインだった。
ドネアにとってはずっと坂道を上り続けるような展開で、2ラウンド目は見ているのも苦しくなるほどだった。井上は左フックをあて続け、偉大なるベテランのドネアは平静を失っていくようだった。ドネアは自分の防御から出ていく決断をし、安全に戦うことを拒否したことでそれが破滅のもとだったと証明された。
29歳の井上は、これからはバンタム級統一王者としての最後のピースを狙うことになる。WBOタイトルホルダーのイングランド出身のポール・バトラーは、ずいぶん実力差のあるアンダードッグと言わざるを得ないが、それでも両者の対戦は日本あるいは英国にとっての大きなビジネスとなるだろう。
39歳のドネア(42勝7敗、28KO)は、間違いなくボクシング殿堂入りを果たす存在だ。元4階級制覇王者であり、約20年間にわたってトップレベルで戦い続けたドネアにとっては、これ以上ボクシングで証明するべきことはない。<フィリピンの閃光>はずいぶんと失われてしまったが、このたぐいまれなるチャンピオンには労働の果実を楽しむべき時が来たのではないか。
Tom Gray筆
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ボクシングのバイブル、リングマガジン!
2022年展望特集。今みたい試合は?さらには、もしこんな試合実現したら?を2022年の期待と展望とともに分析します。
内容
・2022年に見たい試合:タイソン・フューリーvsオレクサンダー・ウシク
・もし実現するなら:カネロ・アルバレスvsアルツール・ベテルビエフ
・もし実現するなら:テレンス・クロフォードvsエロール・スペンス
・もし実現するなら:ジャーボンテイ・デービスvsライアン・ガルシア
・もし実現するなら:ノニト・ドネアvsジョンリエル・カシメロ
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2021年の年間最優秀選手、年間最高試合を特集。最優秀選手に輝いたカネロ・アルバレスを表紙に、2021年を振り返るとともに2022年への期待と展望も。
内容
・ファイター・オブ・ザ・イヤー:サウル・カネロ・アルバレス
・ファイト・オブ・ザ・イヤー:タイソン・フューリーvsデオンテイ・ワイルダー第3戦
・ノックアウト・オブ・ザ・イヤー:ガブリエル・ロサドvsベクテミール・メリクジエフ
・アプセット・オブ・ザ・イヤー:ホルヘ・カンボソスvsテオフィモ・ロペス
他
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リングマガジン 2022年2月号
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リングマガジン100周年記念号!時代、階級を超えてベストボクサーを100位までランキングするなど、ボクシングの専門誌であるリング誌の100周年を祝う内容です。
内容
・ボクシング界の本当の<ザ・ベスト>は誰か?
・リング誌の選ぶベストボクサーランキング:1位から100位まで
・時代別ボクシング振り返り:20世紀前半、1970年代、1980年代以降
・リング誌の過去の表紙特集
他
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リングマガジン 2022年1月号
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フェリックス・トリニダード特集!ウィテカー、デラホーヤ、ホプキンスらビッグネームを相手に戦い続けたトリニダードのキャリアをたっぷりと追います!
内容
・若き時代:オリンピックの挫折からプロキャリアへ
・スターへの道のり:ウェルター級のベルト以上のものを求めて
・レジェンドを追って:対パーネル・ウィテカー戦
・オスカー・デラホーヤへの勝利
・スーパーウェルター級からミドル級へ
他
アメリカのボクシング専門誌、リングマガジンTHE RINGの2022年1月号
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2022年もよろしくお願いいたします
2022年もよろしくお願いいたします。リング誌が選ぶ2021年のファイト・オブ・ザ・イヤー、ファイター・オブ・ザ・イヤーなどが発表されていましたので以下にご紹介します。なんと、日本で行われた矢吹正道vs寺地拳四朗が、年間最高試合にノミネートされていました!
ファイター・オブ・ザ・イヤー:サウル・カネロ・アルバレス
ノミネート
・タイソン・フューリー
・オレクサンダー・ウシク
・ジョシュ・テイラー
・テレンス・クロフォード
ファイト・オブ・ザ・イヤー:タイソン・フューリーvsデオンテイ・ワイルダー第3戦
ノミネート
・ロジャー・グティエレスvsレネ・アルバラド(12ラウンド判定)
・矢吹正道vs寺地拳四朗(10ラウンドTKO)
・ファン・フランシスコ・エストラーダvsローマン・ゴンサレス(12ラウンド判定)
・ステファン・フルトンvsブランドン・フィゲロア(12ラウンド判定)
ノックアウト・オブ・ザ・イヤー:ガブリエル・ロサドvsビクトミール・メリクジエフ(3ラウンドKO)
ノミネート
・カラム・スミスvsレニン・カスティージョ(2ラウンドKO)
・アンソニー・ディレルvsマルコス・エルナンデス(4ラウンドTKO)
・エフェ・アジャグバvsブライアン・ハワード(3ラウンドKO)
・キコ・マルチネスvsキッド・ガラハッド(6ラウンドKO)
ラウンド・オブ・ザ・イヤー:タイソン・フューリーvsデオンテイ・ワイルダー第3戦の4ラウンド
ノミネート
・ファン・フランシスコ・エストラーダvsローマン・ゴンサレスの12ラウンド
・キッドvsガラハッドvsキコ・マルチネスの5ラウンド
・ジャーボンテイ・デービスvsマリオ・バリオスの8ラウンド
・スティーブン・フルトンvsブランドン・フィゲロアの10ラウンド
アプセット・オブ・ザ・イヤー:ホルヘ・カンボソスvsテオフィモ・ロペス(12ラウンド判定)
ノミネート
・サンダー・マーティンvsマイキー・ガルシア(10ラウンド判定)
・レイ・ウッドvsチュー・チャン(12ラウンドTKO)
・マウリシオ・ララvsジョシュ・ワリントン(9ラウンドTKO)
・キコ・マルチネスvsキッド・ガラハット(6ラウンドKO)
イベント・オブ・ザ・イヤー:アンソニー・ジョアシュアvsオレクサンダー・ウシク
ノミネート
・カネロ・アルバレスvsビリー・ジョーサンダース
・タイソン・フューリーvsデオンテイ・ワイルダー第3戦
・カネロ・アルバレスvsケイレブ・プラント
・テレンス・クロフォードvsショーン・ポーター
カムバック・オブ・ザ・イヤー:キコ・マルチネス
パフォーマンス・オブ・ザ・イヤー:シャクール・スティーブンソンvsジャメル・へリング(10ラウンドTKO)
ノミネート
・ブランドン・フィゲロアvsルイス・ネリ(7ラウンドKO)
・テレンス・クロフォードvsショーン・ポーター(10ラウンドTKO)
・ノニト・ドネアvsノルディーヌ・ウバーリ(4ラウンドKO)
・ワシル・ロマチェンコvsリチャード・コミー(12ラウンド判定)
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2021年もありがとうございました
みなさま、2021年もありがとうございました。
ショップにつきましては、12月28日〜1月3日のご注文は1月4日以降の対応となります。
寒い日がつづく年末ですが、どうかよいお年をお迎えください。
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ボクシングのバイブル、リングマガジン!
もしロベルト・デュランとパーネル・ウィテカーの対戦が実現したら?活躍した時代も、持ち味も違う両選手を徹底比較しながら試合を予測します。また、ボクシング界ベスト選手をランキング形式で発表!
内容
・デュランvsウィテカーが実現したら
・デュラン、ウィテカーを数字で比較
・ベスト選手ランキング:パウンド・フォー・パウンド
・ベスト選手ランキング:階級別
他
アメリカのボクシング専門誌、リングマガジンTHE RINGの2021年12月号
洋雑誌 内容は全て英語です
リングマガジン 2021年11月号
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980年代の中量級を彩ったレナードとハーンズ。1981年9月に戦われたレナードvsハーンズを、40年目の節目に試合の意義と現在に与える影響を再確認する一冊。
内容
・レナードvsハーンズ第1戦:今なおウェルター級の指針となる試合
・レナードが自身を振り返る:レナードの寄稿
・時代の終わり:マニー・パッキャオ引退か
・カルロス・サラテ:バンタム級の黄金時代
他
アメリカのボクシング専門誌、リングマガジンTHE RINGの2021年11月号
リングマガジン 2021年9月号
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0代でなお戦い続けるマニー・パッキャオが表紙!エロール・スペンス戦への展望を中心に、パッキャオの功績に迫ります。井上尚弥のダスマリナスへのボディブローの写真も掲載。
内容
・信念を超えて:42歳でなおトップクラスのボクサーであるパッキャオ
・<パックマン>としての最高のパフォーマンスは
・過去の40代の挑戦悲喜こもごも
・ドネアvsウバーリを振り返る
他
アメリカのボクシング専門誌、リングマガジンTHE RINGの2021年9月号
リングマガジン 2021年8月号
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常に注目の的となる階級、スーパーミドル級。その中心にいるサウル・カネロ・アルバレスがどのようにして絶対王者として君臨するのか?スーパーミドル級の今後を占います。
内容
・絶対王者へのカネロの次の目標は
・カネロのビリー・ジョーサンダース戦の評価は
・ジョシュ・テイラーのタイトル統一成功の鍵は
・ミゲール・コットのキャリアを振り返る
他
アメリカのボクシング専門誌、リングマガジンTHE RINGの2021年8月号
リングマガジン 2021年7月号
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シュガー・レイ・ロビンソン特集!アリやレナードらにも影響を与えたと言われ、史上最高のボクサーの名をほしいままにしたロビンソン。その魅力をたっぷりと伝える力の入った内容です!
内容
・粗削りのダイヤモンド:キャリアの始まり
・ロビンソンvsアンゴット
・ロビンソンvsラモッタ第2戦、第3戦
・ロビンソンvsギャビラン
・ロビンソンvsラモッタ第4戦
他
アメリカのボクシング専門誌、リングマガジンTHE RINGの2021年7月号
リングマガジン 2021年6月号
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マービン・ハグラー特集!2021年3月に死去したハグラーへの追悼号。デュラン、ハーンズらとともに1980年代の中量級を席巻したハグラーのキャリアを振り返ります。
内容
・若き日のハグラー
・キャリアの上昇とタイトル獲得までのハグラー
・ハグラーが成し遂げたこととは
・ハーンズ戦に向けてのハグラーを振り返る
他
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長らくアメリカのボクシング中継に携わってきた、SHOWTIMEボクシングの20周年を記念した特別号。これまでの中継から生まれた多くのチャンピオンと名試合を振り返ります。
内容
・新世代の発掘:これまでもこれからも
・中継したタイトル戦
・輩出したチャンピオン:ノニト・ドネア、ディエゴ・コラレス、タイソン・フューリーなど
他
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マニー・パッキャオ引退へ
先日のヨルデニス・ウガス戦のあと、大統領選への立候補を表明したマニー・パッキャオ。自身のソーシャル・メディア上で引退の意向を発表したということです。以下の記事はキャリアをさらったぐらいの内容なのですが、その功績をたたえてweb上のリングマガジンではがっつりとした記事が次々と配信されていました。
【マニー・パッキャオがボクシング界からの引退を発表:「ちょうど最終ゴングを聞いた」】
(9月29日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)
マニー・パッキャオが今週水曜日、正式に引退を発表した。彼のソーシャルメディアのアカウント上に投稿した動画で意向を固めたことについて語った。
「さようなら、ボクシング。私の人生を変えてくれてありがとう。貧困から抜け出す道をボクシングが教えてくれた。ボクシングのおかげで、私は世界中の人々を鼓舞することができた。ボクシングのおかげで、人生をさらに帰る勇気を得ることができた。」ボクシング界における最も偉大なボクサーの一人であるパッキャオ(62勝8敗2分、39KO)は「さようなら、ボクシング」とタイトルのついた14分の動画の中でこのように語った。
「私が人生でしたこと、達成したことを決して忘れないだろう。今ちょうど最終ゴングを聞いたというのが信じられない。」
ボクシング史上唯一の8階級制覇チャンピオンであり、12月に43歳を迎えるパッキャオは、急きょの代役となったヨルデニス・ウガスに先月の試合で3−0の判定負けを喫した。パッキャオにとっては、それまで無敗だったキース・サーマンに僅差の判定勝利をおさめて以来2年ぶりの試合だった。
故国フィリピンの上院議員であり以前は自由党に所属していたパッキャオは今月初め、現在所属するPDPラバン党から大統領選への立候補を表明した。小さな漁村のジェネラル・サントス・シティをボクシングファンにとっては耳慣れた地へと押し上げたパッキャオ。彼は1995年にプロデビューし、1998年にはタイでチャチャイ・ダッチボーイジムを8ラウンドノックアウトで下してWBCのフライ級タイトルを手に入れ、初めて世界チャンピオンになった。
のちにパッキャオは、マルコ・アントニオ・バレラ、ファン・マヌエル・マルケス、エリック・モラレス、ミゲール・コット、オスカー・デラホーヤといった選手や数多くの相手に勝利し、122ポンド(スーパーバンタム級)から154ポンド(スーパーウェルター級)に渡って世界タイトルを手に入れた。将来ボクシング殿堂入りを果たすであろうというのはすでに過去の結論だ。彼は130ポンド(スーパーライト級)より下、130ポンドより上のキャリアを分けて殿堂入りを果たしてもいいのではないか。
パッキャオのキャリア上、2015年のフロイド・メイウェザー戦はひとつの到達点だ。数年間、開催可否の交渉が続いたこの試合は、ペイ・パー・ビューが460万を記録した。パッキャオは3−0の判定負けを喫したが、右肩の負傷もあったようだ。
「自分のしてきたことに自分でも驚いている。」とパッキャオ。「4つの異なる年代において世界タイトルを保持した唯一のボクサーで、ウェルター級タイトル最高齢獲得記録をつくった。素晴らしいことを達成した。」
アジアではよく知られた存在であった一方、2001年のオスカー・デラホーヤvsハビエル・カスティリヤホ戦のアンダーカードで、負傷したエンリケ・サンチェスの代役としてIBFスーパーバンタム級チャンピオンのリーロ・レジャバとの対戦に臨んだ際、彼は全くの無名だった。
コーナーにフレディ・ローチという駆け出しのトレーナーを引き連れ、パッキャオは名の知られたレジャバに対し猛攻を仕掛けて6ラウンドにキャンバスに沈めた。ローチは2012年にボクシングの殿堂入りを果たしたが、パッキャオと共に成し遂げた功績は大きい。
パッキャオが引退を宣言したのはこれが初めてではない。2016年の上院議員への立候補により、ティモシー・ブラッドリーとの第3戦が最後の試合になるだろうとパッキャオは述べていた。彼は上院議員に当選し、その年の後半にも試合を戦いジェシー・バルガスに判定勝利をおさめた。
「自分のボクサーとしての時間が終わったと認めるのは難しい。」とパッキャオ。「今日、私は引退を宣言する。この日が来ると思ったことはなかった。ボクシンググローブを吊るすにあたり、世界中に感謝したい。特にフィリピンの人々に。マニー・パッキャオをサポートしてくれてありがとう。」
Ryan Songalia筆
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井上尚弥vsマイケル・ダスマリナス
井上尚弥選手、素晴らしい勝利を飾りました!以下の記事ではカシメロvsドネアが決定したとなっていますが、その後カシメロvsリゴンドーで今のところは話が進んでいるようです。
【モンスター再び火を吹く:井上尚弥がマイケル・ダスマリナスを3ラウンドで粉砕】
(6月19日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)
The Monster slays again: Naoya Inoue takes out Michael Dasmarinas in round 3 - The Ring (ringtv.com)
彼のニックネームは<ザ・モンスター>。そのため、バンタム級の井上尚弥が注目に値する試合のためリングに上がることへの期待は確かにあった。彼の最近のパフォーマンスからすると、KOは必然と思われた。なぜなら彼の相手となったマイケル・ダスマリナスは、技術の伴ったKOのスペシャリストと対戦したことはなかったからだ。
日本人ファイター、井上はダスマリナスを3ラウンド2分45秒でフィニッシュし、人々に熱狂を与えた。試合はラスベガス、ヴァージン・ホテルにてESPNによる中継で行われた。ボディへの連打は、敗者にとって耐えきれるものではなかった。ダスマリナスは2ラウンドにダウンを喫し、そしてつづく3ラウンドにはさらに2度ダウンした。3ラウンドの1度目のダウン後、彼は時計を見上げあとどれくらいフィニッシュされずに時間を使わなくてはいけないかを計算した。モンスターはおかまいなしだった。
28歳の井上は、20勝0敗(17KO)の戦績で試合に臨み、一方でこちらも28歳のフィリピン人のダスマリナスは30勝2敗1分け(20KO)の戦績だった。
1ラウンド目、3階級制覇王者でありリング誌、WBA、IBFバンタム級のタイトル保持者である井上は、サウスポーのハンドスピードと動きの傾向を見極め、仕事にかかった。井上の左フックはまるで音を大きくたてるかのように繰り出された。アンダードッグとされていたダスマリナスの動きはよかった。距離をとりながら井上のパワーへの敬意を見せていた。攻撃への計画よりは防御への意識がより彼の頭にはあったのだろう。
2ラウンド目、ダスマリナスは前進して井上をとらえ始めたかに見えた。彼は近づきすぎず動きながら距離をとった。しかしながら、IBFの指名挑戦者であるダスマリナスはもう一度力を込めた左ストレートをあてようとした。彼はその代償を支払うことになる。のちに、右パンチに合わせた左でダスマリナスはダウンを喫する。彼は立ち上がったが井上はボディへの攻撃を続けた。再び左のレバーブローがヒットし、ダスマリナスはひるみながらもそれを顔に出さないようにし、弱さを見せないようにしているのが見えた。彼はラウンドを脱出することに成功した。
3ラウンド目、周囲の雰囲気に影響されないボクシングを続ける井上は、大股で洗練された動作でさらに距離を縮めた。ボディへの左で、再び、ダスマリナスはそのズシンとした痛みに防御を間に合わせることができなかった。そして、ボディのダメージで再びダウン。ダスマリナスは頑丈な心臓に感謝しながら「辛くも」立ち上がった。そして再び、左フックがダスマリナスを倒した…そして今回は、ダスマリナスが立ち上がれるかどうか待つことなくレフェリーは試合をストップした。レフェリーは手を振り、「期待通り!」という熱狂の声があがった。
勝者となった井上は、全部で17発のボディブローをヒットさせそのほぼ全てがクリーンヒットであり有効打だった。この日本人ボクサーの仕事ぶりへの評価が誇張だったとボブ・アラムが非難されることは、おそらくないだろう。「井上尚弥はリングで唯一無二の強さを発揮した。」とアラムは試合後語った。「<ザ・モンスター>による再びの素晴らしいパフォーマンスだった。我々はここで偉大なファイターが戦うのを見た。そして彼は進化し続けている。」
ファンは時間を持て余したろう。なぜなら、あまりにもはやく試合が終わったからだ。そのため、多くのファンは井上とドネアの再戦を期待しただろう。ドネアは年齢を感じさせず、38歳としては信じられないほどの次元で試合を戦っている。リング誌のランキングでバンタム級のチャンピオンである井上に次いで1位にランクされるドネアは、リング誌ランキングで2位でありWBOタイトル保持者のジョンリエル・カシメロと試合が決定したと本日アナウンスされた。
試合後、井上はいくつか思いを吐露した。
「ダスマリナスという1位の選手相手に、いい勝ち方ができたと思う。」と井上。「顔へのパンチでもボディでのパンチでも、ノックアウトできる準備はしてきた。いい準備ができて、ノックアウトできたのはよかった。」
「1ラウンド目は、どんな相手か見極めたかった。相手の出方次第だったが、すぐに見極められたと思った。」と井上。「勝つことができて笑顔になれた。ただ、カシメロ対ドネアの勝者に勝てれば、もっと笑顔になれると思う。」
Michael Woods筆
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ノニト・ドネアvsノルディーヌ・ウバーリ
ノニト・ドネアが強さを見せました!タイトル統一戦、実現するでしょうか?!
【ノニト・ドネアはノルディーヌ・ウバーリを4ラウンドKOでボクシング界に再び衝撃を与えた】
(5月29日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)
ノニト・ドネアはリングで観衆に向かいながら両腕を上げ「王者が戻った、王者が戻った」と繰り返した。そして確かにその通りだった。<フィリピンの閃光>は年齢とともにここ最近はやや鋭さが弱まっていたが、彼の心の強さと確固たる望みに誰も疑問をはさむことはできなかった。
ドネアはボクシング界に再び衝撃を与え、年齢に打ち勝った。4ラウンド1分52秒でノルディーヌ・ウバーリにKO勝利を飾り、WBCバンタム級タイトルを手に入れることで自身の持つバンタム級の世界タイトル獲得最年長記録を更新した。興行は、プレミア・ボクシング・チャンピオンによるショウタイム・チャンピオンシップ・ボクシング主催でカリフォルニア州、カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークで行われた。
ドネア(41勝6敗、27KO)は、井上尚弥戦以来18ヶ月戦っていなかった。しかし、ドネアはさびつきの兆しは一切見せなかった。彼はウバーリ(17勝1敗、12KO)に3ラウンドに2度ダウンを与え、破壊的なアッパーカットで3度目のダウンを奪って試合を終わらせた。この勝利で、将来ボクシング界殿堂入りを果たすであろうドネアは、自身の持つ世界バンタム級チャンピオン最年長獲得記録を更新した。記録は、38歳と204日である。
「王者が戻った」とドネア。「年齢は問題じゃない。問題はパフォーマンスだ。私の成長力だ。問題は年齢ではなく精神力だと信じている。どれだけ精神的に強くいられるかだ。井上との試合で、自分は戻ってきていると感じた。自分はまだこのレベルで戦える。戦っていない間ずっと、私は学んでいた。次への準備はできている。」
「これが、私がこの試合に勝ちたかった理由だ。タイトル統一が次の私の目標だ。私がボクシングで成し遂げていない唯一のことは、絶対王者になることだ。それが私のゴールだ。次は(井上との)再戦を目指す。」
「何年も世界チャンピオンをやってきた。9度世界タイトルを獲得した。それは素晴らしいことだ。とてもいい状態で試合に臨めた。今日何が起こるかは自分ではっきりと分かっていた。自分が何をするべきかはっきりと分かっていた。ジムではとても集中してトレーニングをしてきていたと思う。とても、とても集中していた。とてもいい状態で臨めたし、この機会を得られてうれしく思っていた。」
「今夜は、自分が戻ってきたこととこれまでの中で最強だということを証明しなければいけなかった。ウバーリはとてもタフな相手だ。もっと様子を見るべきか?倒しに行くべきか?の迷いが究極的にはあったと思う。井上戦で学んだのは、倒しに行くことだった。自分がやったのはまさにそれだった。自分には忍耐もあったが、倒せるだけのダメージを相手が受けたことが分かっていた。」
ウバーリはキャリア史上初めてダウンした。3ラウンド目があと44秒残すところでのショートの左フックだった。3ラウンド目終了を告げるゴングが鳴ったと思われた時、ドネアはウバーリにさらなる左フックをヒットさせた。
レフェリーのジャック・リースはラウンド終了後ウバーリに行く先を指示しようとしていたが、どこに行けばよいのか分からないように見えた。仕事を終えるのに、ドネアに時間はそれほど必要なかった。ウバーリに3度目のダウンを与える左のアッパーカットで試合を終わらせた。
Joseph Santoliquito筆
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ボクシングのバイブル、リングマガジン!
ジョー・フレージャーvsモハメド・アリ第1戦50周年記念号!この一戦が世界に与えたもの、さらには両選手のキャリアへの影響までたっぷりと掲載。
内容
・始まりはオリンピック
・チャンピオンとしてのジョー・フレージャー
・挑戦者としてのモハメド・アリ
・フレージャーvsアリ第1戦の世界への影響
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2020年受賞記念号!ファイター・オブ・ザ・イヤー同時受賞のテオフィモ・ロペスが表表紙を、タイソン・フューリーが裏表紙を飾り、一年間のザ・ベストを振り返ります。
内容
・ファイター・オブ・ザ・イヤー:テオフィモ・ロペス、タイソン・フューリー
・ファイト・オブ・ザ・イヤー:ホセ・セぺダvsイバン・バランチク
・ノックアウト・オブ・ザ・イヤー:ジャーボンテイ・デービスvsレオ・サンタクルス(6ラウンドKO)
・カムバック・オブ・ザ・イヤー:ローマン・ゴンサレス
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テオフィモ・ロペスvsロマチェンコ特集。ロマチェンコに勝利してその実力を証明したテオフィモ・ロペスが自身の足跡と今後について語ります。
内容
・テオフィモ・ロペスvsロマチェンコを振り返って
・セルヒオ・マルチネスがキャリアを振り返る
・エストラーダvsローマン・ゴンサレス戦への期待
他
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今、ファンが最も望むであろうヘビー級対決、フューリーとジョアシュアの対決をピックアップ。実現すれば、ヘビー級最強の称号が手に入るであろうビッグマッチへの期待と展望を特集。
内容
・フューリーvsジョシュア:今必要とされるヘビー級対決
・エリック・モラレスがキャリアを振り返る
・タイソンvsロイ・ジョーンズを受けて:元スターたちのカムバック
他
JUGEMテーマ:ボクシング
2021年もよろしくお願いいたします
みなさま、2021年もどうかよろしくお願いいたします。海外のボクシングニュースをちらちら見ておりましたら、昨年の最優秀試合のノミネートが出ておりました。これは、リングマガジンなど色々な媒体でそれぞれ選ばれるものなのですが、その中のBWAA(全米ボクシングライター協会)の選ぶファイト・オブ・ザ・イヤーに日本の中谷正義選手のベルデホ戦がノミネートされていました!
果たして結果はいつ発表されるのでしょうか…ちょっとよくわからないのですが、せっかくなので以下にノミネートの試合をご紹介しておきます。
BWAA(全米ボクシングライター協会)の2020年ファイト・オブ・ザ・イヤーのノミネート
・ジャーボンテイ・デービスvsレオ・サンタクルス
・カルロス・ゴンゴラvsアリ・アクメドフ
・ファン・フランシスコ・エストラーダvsカルロス・クアドラス第2戦
・中谷正義vsフェリックス・ベルデホ
・アレクサンダー・ポベトキンvsジリアン・ホイッテ
・ホセ・ペドラサvsイバン・バランチク
ちなみに、BWAAのファイター・オブ・ザ・イヤーのノミネートは以下の通り。
・サウル・カネロ・アルバレス
・ジャーボンテイ・デービス
・タイソン・フューリー
・テオフィモ・ロペス
・エロール・スペンス
・ジョー・スミス
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